臨床身体学クロッシング 身体知の交わるところ Vol.1「教育と身体」を振り返って:最終話3

臨床身体学クロッシングの「身体知の交わるところ Vol.1「教育と身体」を拝聴しての振り返りゼミに参加して、気づいたことを備忘録的にしたためています。

今回の登壇者は、

ボディワーカー:小笠原和葉
教育人類学者:井本由紀さん(慶應義塾大学准教授)
知覚心理学者:高橋康介さん(立命館大学教授)

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音声でお聞きになりたい方はこちらからどうぞ。
3部を一本で放送してます。

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平民である私は、研究者の方々の話をダイレクトに拝聴する機会というのはありません。

そして、出し惜しみなく話してくださるので、とてもありがたい場です。

ただですね、私には学がないもんですから、聞き慣れない言葉を理解するところから始まるので、なかなか大変な作業ですが、それを含めて揺さぶられて知覚が広がるので面白いのです。

学者の方々のお話を拝聴しての気づきをしたためているため、講義の内容全てがここに書かれているわけではありません。

ゼミでは講義の内容を元に、それぞれの角度からのディスカッションが行われた中で私の気づきや考えをここに残してます。

ぜひ、クロッシングのアーカイブをご購入されて、月2回行われるゼミに参加されてみてくださいね。

ということで、振り返りは続きます。

今となっては、なぜKing Gnuの話をしたのか、何を話したのかうる覚えになっていて言語するのが難しいので、ここでは違う例えを。

文化人類学者の井本さんの話の中で「私たちは私たちでないモノたちで成り立っている」というお話がありました。

そのことについて思い出したのは、バリ島へ行った時、空気全体がサラスワティ神の存在がありありと生々しく肌で感じた日がありました。

その独特の空気感はサラスワティ神を祝うお祭りの日だったんです。

バリ島はバリヒンドゥー教という独自の宗教と、太陽暦の他に、ウク暦、サカ暦という暦を用いて宗教行事がなされています。

その教えによると、私たち人間を真ん中に、上には神、下には悪霊が存在し、そのバランスのおかげで生活ができるという考えがあります。

ですから、神を祝うだけではなく、悪霊にもきちんとお供物を捧げて感謝します。

また、今生きているのは先祖、生活に必要な水や火、畑や田んぼ、海、森など凛羅万象との繋がりがあってこその「今」がある。という感謝の気持ちを「祈り」という形で行っています。

バリ島は、毎日が祈りと言われるくらい、本当に毎日毎分、祈っているような国です。

そういう中で暮らしていると、きっと私たち日本人より「私たちは私たちでないモノで成り立っている」という身体感覚が濃いかと想像できます。

実際、祈りのポーズは神々しく美しいですから。

本来日本にも仏教があり、禅や神棚があって仏壇があったという生活から離れているので、そういった感覚が薄らいでいるのかもしれません。

私の中には、私でないモノたちで成り立っているという身体感覚が、当たり前に根付いているのでピンと来ず、King Gnuの話をしてしまったかもしれないなぁ。

いやはや、的外れもいいところだろう🤣

その他、井本さんの情動の話も面白くて、2つの情動があると。

心理学的な情動と、個が現れる前のエネルギーと2つある。

という話で、個が現れる前のエネルギーで浮かんだのは、受精する前に立ち上がるエネルギーとリンクしました。

その他諸々あってお腹一杯なんだけど、

知覚心理学者:高橋さんの話も興味深かった。

知覚心理学は、個別を殺傷して、全ての人類は同じであるという原則の元、仕組みを調べていくんだそうだ。

見える世界が違うよ。ってことを立証していくということ。

錯視を経験すると、他者への偏見が弱まるという研究もあるそうだ。

しかし、何で見えている世界が違うということを頭で理解していても、数の多い方や権威ある人、声の大きい人の意見へ合わせる心理が働くのだろうか?

共感するが、ちょっと気持ち悪い方向へ向かっていることもあると思ってるw

昨日投稿した「役に立つこと」の問いも、高橋さんから生まれた言葉でした。

自分らしくが「他人より強く生きる」とか「「人より余剰なリソースを持っている」になりがちとか、未来へ向けてなのか、オリジンへ向かっているのかとか、

ツボに入る言葉ばかり。ハァ〜

あとこの臨床身体学を立ち上げたお一人、神戸学院大学心理学部講師の岡村先生の「いい教育を受けた実感はあったか?」の問いは痺れます。。。

「都合の悪いものをいかに面白がれるか?が教育の大事なところだとおっしゃっていました。

う〜ん、私が受けてよかった教育は、透視リーディングを学んだ学校。

ここで、オーラを読む訓練の中で、自分の思い込みや物の見方、社会に刷り込まれた自分が刷新された経験は大きかったです。

都合の悪いことと向き合う連続でしたので、苦しい思いの方が大きいのですが、今となっては良い教育だったと思いますし、この教えなくて私は自分を取り戻せなかったと思ってます。

あとは、子供の頃、祖父母の家の手伝いをしたこと。

教育ではないのかもしれないですけど、「エゴって何だろう?」と考え始めたきっかけがここにあって、かれこれ45年も考えてる笑

「誰かに何を学ぶかも大事だけど、属人的になると見えなくなる」とおっしゃっていたんだけど、そういうトラップに嵌ってしまうのは、何故なんだろう…

やっぱり、人間の弱さの表れなのかなぁとか。

まだまだ言語化できない心と頭の状態ではあるんだけど、ひとまずこの辺で。

井本さんのSEEラーニング
https://www.seelearningjapan.com/

高橋さんの知覚会研究会
https://www.ritsumei.ac.jp/~k-tkhs/psy-machi/index.html

臨床身体学イベントページ
https://clinical-somatology-lab.peatix.com/user/18823015/view

写真は、友人宅にて縄文ごっこをしました。
バナナのはで食材を包んで焼いた石と葉っぱで蒸し焼きにする実験。
ちょっと生焼けだったけど、美味しくできました^^

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