親戚のお婆さまが残してくれた環境への警告の教え
お盆やお彼岸といった祖先を敬う時期になると、必ず思い出すことがあります。
とはいえ、実際に記憶がよみがえったのは十数年前のことです。
それは、祖母の従姉妹にあたる親戚のお婆さまの言葉でした。
「柔軟剤や漂白剤、シャンプーや髪染めなど、どんどん新しいものが出てきて、それらが川や海に流れれば、魚や田畑に影響が出る。そうしてそこで育った食べ物が人の体に入れば、わけのわからない病気になる。大変な時代になったものだ」
お婆さまは小さな日用雑貨店を営んでおり、祖母のもとを訪れる際、幼かった私はよく叔母に付き添って送迎に同行しました。会話の内容はほとんど覚えていないのに、この言葉だけは鮮明に心に刻まれています。
なぜかといえば、祖母の家業は床屋で、当然シャンプーやリンス、染毛剤やパーマ液などを日常的に流していました。
そんな状況を知りながら祖母に向けて放たれた言葉だったので、子ども心に衝撃を受けたのです。叔父夫婦は理容の仕事をしている真っ最中でしたから、もし耳に入ったら喧嘩になってしまうのでは…とハラハラしたこともあり、強烈な記憶として残りました。
今思えば、お婆さま自身も雑貨を売る立場でありながら、環境への影響に罪悪感を抱いていたのかもしれません。しかし、生活のためには消費者の求めに応じなければならず、胸を痛めながら商売を続けていたのではないかと想像します。
その言葉を十数年前、私が子宮筋腫や死産を経験し、食事や体のことを真剣に見直し始めた頃に、突然リアルに思い出しました。
ちょうど同じ時期に、ロミロミのマッサージに出会い、そこのセラピストさんからこんな話を聞いたのです。
「友人が子宮筋腫になり、シャンプーやリンスをやめて石鹸とお酢でケアをしていたら、筋腫が消えた」
当時はインターネットのない時代で、薬や手術以外で病気が治るなんて夢物語のように感じました。けれど、その話とお婆さまの言葉がつながったとき、鳥肌が立ち、全身が震えたのを覚えています。
母にこの記憶を伝えると、母自身はその話を聞いたことがないとのことでした。ただ、「あなたはよくお婆さまと会っていたし、とても可愛がられていたから、大切なことをあなたに話したんじゃない?」と言ってくれて、涙が溢れました。
今となっては真意を確かめる術はなく、私の記憶だけが真実です。
ですが、50年近く経った今でもその言葉を思い出すたび、最高の教育を授けてもらったと感謝しています。
もちろん、もっと早く気づいて実行していれば人生は違ったかもしれません。けれど、これだけ環境破壊が進み、医療が発展しているにもかかわらず「原因不明の病」が増え続けている現状を見ると、人類は自らカルマを背負い込んでいるのではないかと感じます。
本来、私たちはカルマを解消するために生きているはずなのに、むしろ背負い込んで苦しみを増しているように思えてなりません。
環境破壊は、今や人類の存亡に関わる重大な問題です。それなのに「どこか遠い出来事」のように受け止め、自分事として考えない風潮があります。
自然とのつながりを失えば、人は生き残れないだけでなく、幸せを感じる力さえ失ってしまうでしょう。
昔のように「草木が枯れるように自然に命を終える」ことが難しい時代。
死でさえ苦しみを伴う現代において、時計の針を大きく巻き戻すことはできなくても、一人ひとりの意識でそのスピードを遅らせることはできます。
自分の欲望を満たすだけでなく、持続可能な幸せの循環を思い描き、小さな行動からでも環境破壊を食い止めていきたい。。。そう心から願い行動していきたいと思います。

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