アリゾナ解剖学実習体験記①~いよいよ始まる~
いいかげん、レポートを書かないと忘れちゃう(笑)
もう、何日目でどんな作業をしていたか、定かではなくなっています。
自分の興味深かったものだけ記憶に残っているので、それについて記録を残していきます。
解剖学実習の一日のスケジュールは、朝8時半から、アナトミートレインの著者、トーマス・マイヤー氏のレクチャーから始まります。
約1時間くらいのレクチャーを拝聴して、それからバスに乗って、解剖を行うラボまで移動します。
10時から17時半まで、1時間半ほどのランチタイム以外はずっと立ちっぱなしで解剖です。
結構タフな作業なのですが、人体という美しいものを目にするともの凄い集中してしまって、時差ボケも体力もすっかり忘れてしまいす。
その証拠に、一日が終わると、もの凄くお腹が空く(≧◇≦)
それだけ、体力もエネルギーも使っているんですよね。
初日は、解剖学者トッド・ガルシア氏のレクチャーを、解剖を行うトッドのラボで拝聴しました。
二日目からは、その日の作業確認をしたら、すぐに解剖です^^
解剖のご献体は、ユタ州大学のプログラムの中にある、解剖へドナー提供をしてくださった方々です。
自身の死後、解剖への提供と貢献を理解し、登録をされた方々なのです。
性別はわかりますが、年齢や病歴、生活習慣などにおいての個人情報は、私たちには全く知らされることはありません。
また、驚くことに、ドナー提供してくださる方々は、先祖代々、受け継がれてご提供されてくださる方が多いとか。
解剖学者であるトッド氏は、年間500名の解剖をされています。
その扱いは、その人の組織、血液、髪の毛一本も残らずすべてを、その人のご家族のもとにお返しするという、その人の尊厳を尊重したプログラムとなっています。
それに、解剖を終えたご献体は、トッド氏が自分の車で、ユタ州までの道のり11時間を自ら運転してお送りされています。
ですから、私たちにクラス5日間を終えたあとも、お送りにいかれるということで、終了パーティーには参加されず。
それ以外にも、トッド氏はお一人で、さまざまな解剖をしやすい準備をしてくださっています。
解剖を終えたご献体をひとつづつ丁寧に包む作業、また、次の参加者のための準備の手伝いをしたのですが、トッド氏がお一人で行うこともあるのだそうです。
このように一連のプログラムにおける丁寧さと責任感、尊敬、敬意、尊厳が、トッド氏とご家族の信頼関係によって、継続され成り立っていることがよく理解できるかと思います。
トッド氏のそういった思いすべて詰まっているので、「怖い」とか「気持ち悪い」とか、そういった感覚を微塵も感じさせることなく、むしろ「感謝」しか湧いてこない状態で実習に向かうことができるのだと思います。
さて、ここで行われる解剖は、冷凍のご献体を使用します。
この方法の歴史は古く、ルネッサンス時代までさかのぼります。
当時、ミケランジェロ氏やレオナルド・ダヴィンチ氏が行っていた方法と一緒です。
ダヴィンチ好きの私としては、それだけでもテンションが上がります^^
一般的な解剖は、ホルマリンやその他の薬剤なので固定されたご献体です。
冷凍のご献体のメリットはなんといっても、可動域の確認が出来るということ。
そして、より生体に近い状態で、組織の確認が出来るということ。
デメリットとして、やはり腐敗が進みますので、短時間で終了しなくてはいけないということ。
その反面、ホルマリン等の薬剤で固定されたご献体は、同じご献体を6か月とか継続して観察がすることが出来ます。
大脳や(特に大脳辺縁系などの組織を確認したいのであれば、)内分泌腺などは冷凍よりホルマリンの方がいいです。
なぜなら、内分泌腺は取り出すと、これですか?というくらい形状はありません・・・
大脳は、解剖学書でよく見るスライスにはできませぬ。
冷凍では、組織が非常に柔らかく、外側に取り出すことが出来ないんですね。
ですから、いかに膜が大切な役割を担っているのかがわかります。
日本では、医療従事者しか解剖は出来ませんが、海外はその制約がありません。
私が聞いた限りでは、ハワイ、バリ島、中国では医療従事者以外でも参加できるようです。
ただ、各々での参加資格はあるかと思います。
今回の参加者の多くは、ボディーワーカー、マッサージセラピスト、理学療法士、整体師、柔道整復師、鍼灸師、ヨガ、ティラピス、アスレチックトレーナー、声楽家、心理カウンセラーなど、身体に関わるお仕事をされてる方でした。
一応、私もボディワーカーのくくりにもなるのですが、私のようにスピリチュアル畑の方はいなかったですね。
よく、ボディとスピ、現代医学とホリスティックなどは、対極にあると言われがちです。
私もさまざまな方面の方から「なぜ、どちらかひとつに絞らないのか」といわれることがあります。
私自身、それらは対極にあると思っていなく、双方、寄り添って一つとなっているという考えがあります。
人生、何事もバランス。
どちらかに一方に傾倒していることは、そのバランスを欠くことだと知ったので、多方面から、人全体を見ることをしたいのです。
そのほうが、より理解が深まりますからね^^
ボディもスピリチュアルも、現代医学もホリスティックも、もとはひとつ。
バラバラに分割したのは人間です。
目指す山頂は同じだけど、登り方が違うだけなんですよね。
いろんな登り方を知りたい私と、ひとつの登り方、数個の登り方、その数の違いだけです。
私は、いろんな登り方を知りたいと思うし、それを知っているから、ボディとスピを一つの物として捉えています。
だからといって、すべてを網羅できるとは微塵も思ってもいません^^
ちょっと話はそれましたけど、そのような素晴らしい環境の中での実習が始まりました。
リアルな内容につきましては記載できませんので、リアルなお話を聞きたい!知りたい!という方は、シェア会にお越しください(^^)/
アリゾナ州筋膜解剖学実習で見たこと、感じたこと、学んだこと
日本では、医療従事者しかできない人体の解剖。 しかし、日本を出れば、医療従事者でなくとも可能です。 私が体験してきた解剖の方法は、ルネッサンス時代、ミケランジェ…
解剖学者トッド・ガルシア氏
なぜか、無言で、無表情で、屋上から私たちを撮り続けていました(≧◇≦)
その後、何食わぬクールな面持ちで解剖が進められます(笑)
「トッド氏は、宇宙人だよね」と友人と話していましたら、なぜか、私と友人だけ名前を呼ばれてドキッ(笑)
トッド氏は日本人の名前が呼びずらいとのことで、昨年までは、白衣に英語のニックネームを書いていたそうです。
今年は英語という指定がなかったのですが、出発する際「Agatha」といわれたので、そのまま私のニックネームとしました。
それに、友人も外国人ネームをつけていたので、呼びやすかったのだと思います^^
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