セッション後の身体の重み

ヒーリングやリーディングを受けたあと、あるいはクラニオなどの身体に働きかけるアプローチを受けたあと、身体がずしんと重くなる時があります。

または、セラピーなど心に働きかけ、何かしらの解放が起きた時も、そのように身体が気だるいような重さを感じることもあります。

きっと、多くの人は、


身体は軽い=良い方向へ向かった。
身体が重い=悪い方向へ傾いた。

と解釈するでしょう。



実際、私のセッションやセラピーのあと、この重さを「セッションがうまくいかなかった」と評価する人もいます。

私もセラピストのなりたてのころ、そう解釈して、凹んだこともありました。

ですが、エネルギーを学んだことで、この重さの意味を勘違いていたことに気づき、むしろ「不快感」から、良い方向へ向かう大切なプロセつのひとつだと理解しました。

さてこの「重さ」、原因を大きく分けると「疲れ」と「存在感」です。

えっ?と驚かれるかもしれません。

それぞれを解説していきますね。

まずひとつ目の「疲れ」について


私たちの多くは、この「疲れ」に無自覚、無感覚になっています。

がんばること、努力することはとても素晴らしいのですが、脱力することに関しては、がんばること、努力することよりも、むずかしい。

常に、緊張と防衛本能、戦闘モードに晒されている私たちは、身体に意識があるより、頭でっかちになって、思考であれこれ判断してます。

身体を蔑ろにする行動や生活を繰り返していると、「疲れ」に気づきません。

また、運動していても、「する」ことが目的になっていると実感することから遠ざかります。

大人になると、手段と目的をごちゃ混ぜになりやすい。
それと、良くも悪くも「習慣化」が、実感する、体感する、体得するということを遠ざけてしまいます。

身体ってある意味、形容記憶状態なので、「やらないと気持ち悪い」という
目的を生んでしまいます。

ですので、やることだけが「快」になり、何も実感しないまま、ただ「やっている」だけの行為になります。

そういうことが繰り返されると、無自覚、無感覚になるので、無かったこととして偽り、本当の「疲れ」に気づきにくくなるんですね。

そして、セッションを受けたあと、偽っていた表面が剥がれ落ち、蓄積された「疲れ」が浮上し、身体の重さとして気づくわけです。

私も、予想以上に疲れていたな〜って気づくことはあります。

むしろ「疲れ」を自覚するために、セッションを受ける時があります笑

で、続けてセッションを受けて、プロに委ねつつ、自力での回復のためにセルフケアを行ったり、あるいは、何もせず、自分の身体を観察してたり。

自分の身体ですからね。
自分が一番の理解者でなければ、誰も愛でてはくれません。

ふたつ目の「存在感」が重さについて

これまた、どういった意味なんだろう?と、はてなが頭いっぱいになりますよね笑

生活や仕事に振り回されていたり、誰かの目や他のことが気になっていたり、

あるいは心配事や不安なことがあったり、

過去のトラウマ的なできごとから、過度な緊張があるようなとき、

生きづらさを抱いているときなど、心あらずでが落ち着かない不安定な状態が続いているときって、ありませんか?

このようなとき、「自分」を見失い、身体と心のバランスを崩していると、地に足の着いていない状態になります。

本来、身体・心・魂が統合されているものが分離していると、どことなくフワフワした感覚で、「(身体から)魂が抜けてる」とか、「(身体に)意識が今ここにない」などと表現しますね。

あえて主語をカッコに入れてますが、普段このような表現をするときの主語って、「身体」なんですね。

実は、現代人の多くは、このような人がほとんど言っても過言ではありません!笑

残念ながら、現実逃避からスピリチュアルに傾倒している人にも、このような人は多いのです。。。

地に足がついていない、いわゆる「グラウディング」ができていない状態なんですね。

この状態で日常生活を送ることに慣れてくると、フワフワを「軽くて快適な状態」と誤認してしまいます。

でも、心のどこか、あるいは身体は気づいている。

それをずっと見なかったふりをしている、いわゆる抑圧しちゃっていると、なかなか気づきません。

だけど、頭で心はどうにか誤魔化せても、賢い身体は誤魔化しが効きません。

身体は常に最適化に向かっているので、抑圧されるとどこかで爆発する。

感情的な情緒不安定さはもちろんのこと、発熱だったり、下痢だったり、蕁麻疹だったり、頭痛だったり、抗うつ、PMS、など、身体的にもいろんな症状があらわれ、「不快感」からバランスを取り戻そうとします。

このように身体・心・魂が分離しているときの「軽さ」に慣れてしまっていて、セラピーなどによって統合がなされ、本来あるべき姿に戻るとき、身体の「重さ」を通じて「存在感」を感じます。

身体って、案外、重いんですよ。

エネルギーワーク実践講座でもグラウディングの重要性、身体とのつながりをお伝えしていますが、本来の姿、我に還ったとき、「重さ」を実感する人も少なくありません。

また、クラニオヒーリングのセッションのあと、大地へドンと着地した足の裏の感覚から、地に足の着いた安心感、自分という存在を再確認される方は多いです。

そのとき初めて、本当の脱力を体験しているのです。

残念ながら、何も感じないって人、それだけ分離していることになります。

身体の重さを感じよう

だいぶ長くなってしまいましたが、「土台や基礎がないところに家が立たない」のと一緒で、私たちも地に足がついていないと、現実的な希望がもてません。

良くも悪くも、頭であれこれ考える癖のある私たちは、ぜひとも、身体のアプローチを忘れずに続けてください。

最初は、感じなくていいんです。わからなくてもいいんです。

「存在感」という存在する感覚を体得するまで、どうぞ諦めずに続けてください。

その先に見える世界は、必ず違って見えるから。




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