ハイヤーセルフとは

ハイヤーセルフは、肉体を持たない魂のエネルギー体(アストラルボディ)で、もう一人の自分です。
それは、幾度となく輪廻転生を重ねてあなたを導く深遠なる魂であり、あなたの内なる愛ある存在です。

ハイヤーセルフと繋がっているとき、無条件で愛されていることに気づき、自信に満ち溢れ、生きている喜びを感じることができるでしょう。

また、どんな状況でもあなたにより添い、最適解へと導く頼もしいパートナーとなってくれる、もう一人の自分です。

人は、肉体を持っているだけでは、生命力は発動しません。
なぜなら、ハイヤーセルフは肉体を持たない霊体で、喜怒哀楽を体験するために自らの肉体を作った存在です。
要するに、ハイヤーセルフは自分を乗せてどこへでも行ける肉体を作ったのです。

ちょっと想像してみてください。
もし、あなたが肉体を持たない透明人間だとします。
とても愛する人ができ、愛する人と愛し合いたい、ハグしたい、守りたいと思ったら、それを感じることのできる肉体を創りたいと思いませんか?

肉体を通して、愛を知り、人の温もりや思いやりを分かち合い、また時に、それらを知るために傷つけ傷つけあうこともあるでしょう。
ハイヤーセルフは、そういった素晴らしい体験できる媒体として、「もう一人の自分」を創ったのです。

 

ハイヤーセルフとはつながるには

では、肉眼では見えない「もうひとりの自分」、ハイヤーセルフと繋がるにはどうしたらよいのでしょう。

ハイヤーセルフは、肉体と同じ輪郭をもつエネルギー体(アストラルボディ)です。
それを、自分の中(肉体)に留めておくことが先決です。

肉体を持たない自分の分身と、肉体をもつ自分を、ぴったりとフィットさせるのです。

一見、簡単そうですけど、常に忙しく、ストレスが蔓延している現代人にはとても難しいのです。

なぜなら、ストレスでいっぱいの肉体は居心地が悪いから、ハイヤーセルフは留まり続けることができずに、離れやすくなります。
いわゆる、ちょっとした幽体離脱のような状態です。

では、離れてしまったハイヤーセルフはどこにいるのでしょう。。。

例えば朝起きて歯磨きをしながら、今日の会議の内容や仕事の段取りを考えていたら、肉体より先に会社へ出向いています。

あるいは、過去の失恋を引きずり、「あの頃は楽しかった」「もっとこうしていればよかった」などと思いを馳せていたならば、過去へタイムスリップしています。

また、夏休みに海外旅行を計画していて、どんなことをして過ごそうか?などと考えている時、もうすでに海外へお出かけしています。

あるいは、思いを寄せている彼が何をしているか気になったり、自分のことを好きでいてくれているか不安になるとき、相手のところへ出かけて、オーラにべったり張付いている時もあります。

よく「重いオンナ」なんて言い方は、まさにその通りで、オーラに張付いた思いは「重い」のです。

このようなとき、ハイヤーセルフが自分以外のどこかへ出歩いているとき、肉体は空っぽになります。そして、空っぽの肉体はとても危険なのです。

私たちの身体が車だとすると、キーをつけたまま出先で乗り捨てているような状態です。

ドライバー(あなた)がいない車は、他の誰かが乗って、その人が行きたい目的地へ出向いたり、乱暴に扱いオイルが切れていても、タイヤがパンクしていても気がつきません。

また、あなたに似つかわしくなく改造されたり、デザインされたり、たくさんの他の人を乗せているかもしれません。

このような状態では、「他人の人生を歩んでいる」のと一緒。

自分のオリジナルの人生を歩むには程遠くなってしまい、挙句の果てには、自分が何者で、自分が何を望み叶えたいのかもわからなくなってしまいます。

また、肉体の出入りを繰り返していると、不安が増し、エネルギーの消耗が激しくなり、生命力エネルギーが低下し、疲れやすく、やる気、運気、精気が無くなってしまいます。

それでは、現実的にリアルに体験することができなくなり、喜びも悲しみも、楽しさも辛さも感じなくなるのです。

ですから、ハイヤーセルフと繋がるには、肉体を快適にし、肉体に留まり続けることです。
そのために、自分が心地良いと思うことをたくさん経験し、体感覚を優位にしていくことは大きな手助けとなります。

 

頭の中心

では、ハイヤーセルフを肉体に留め、自分で人生をハンドルを握るにはどのようにしたら良いかをお伝えします。

それは、頭の中心にハイヤーセルフに居続けさせることです。

あなたが「ここにいるように」と、自分自身を躾けなくてはなりません。

頭の中心は、あなただけが座れる神聖な空間です。

ここに座り続けることで、ハイヤーセルフとコミュニケーションがとれ、自分がどの選択をすればよいかの判断も速やかに行えるので、不安が減ります。

頭の中心は、額の真ん中と後頭部を結んだ線と、耳の上、2、3センチ上を左右に結んだ線が交わるところです。

位置で言うと、松果体のあたりです。

このあたりに、もう一人の自分が快適に居続ける空間があります。
そこに、快適に座れる椅子かソファを用意して、前を向いて座って、大きな窓から外側の世界を見ているだけ。

車で言うならば、ドライバー席に座ってハンドルを握っている状態です。
ここにいれば、自分の人生をコントロールし、行きたい目的地へも行けます。

道に迷たら、GPS役のハイヤーセルフに聞けば、最短での道のりを聞くことが出来るでしょう。
もし、選択を迷ったとしても、自分でハンドルを握っていれば、必ず目的地にたどり着きます。

これもまた、簡単そうですが、頭の中心に座る続けるには、グラウディングと同様にこまめにチェックをしましょう。

そのために、頭の中心を居心地の良いスペースを確保することも大切です。
頭の中心を心地良い状態に保つには、瞑想やマインドフルネスなどの手法も有効ですし、何かに夢中になるようなことを見つけたり、リラックスするとよいでしょう。

人の話が耳に入らなくなる、今しようとすることがわからなくなる、などというときは、頭の中心から外れています。

気が付いたとき、その都度、頭の中心に戻ってください。

そして、決してあなたも、他の誰かの車に乗ることのないように!

 

ハイヤーセルフとの学び

ハイヤーセルフと私たちは、肉体を通じて、互いに学び、人格を成長させていきます。
学びは、意識しているところ、無意識のところでも行われ続けています。

ハイヤーセルフはいつでもあなた見方で、あなたの目的達成のために、さまざまな工夫やシディアを出してくれます。

ただ、間違えていけないのは、あなたとハイヤーセルフの関係性は常に「対等」であるということ。
それは、ハイヤーセルフは神でもご先祖様でもなく、また、ハイヤーセルフの意図を絶対に守らなくてはいけないというものではありません。

時に、きちんと「私はこうしたい」と自分の意見を述べ、その責任を全うすることで、ハイヤーセルフとの信頼関係は確立されていきます。

例えば、恋人同士が絆を深めるには、片方の意見ばかりを聞き入れたり、わがままを言い続けて恋人を変えようとするとき、健全な関係性は育めませんよね。
一方の意見を聞き入れ望み通りに相手がしてくれたとしても、一時的にマインドは満たされるかもしれませんが、それが永遠に続くことはないでしょう。

ハイヤーセルフとて、同じ。
このように双方の関係性にずれが生じれば、ハイヤーセルフとの距離感は生まれます。
その距離が広がれば広がるほど、「これ以上望めない」とハイヤーセルフが判断したら、今世での人生を諦め、ただ肉体の寿命が尽きるのを眺めて終えます。

そうならないために、「素直になる」ことはとても大切です。
けれども、「素直」と「鵜呑み」をはき違えないように。